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懐かしのフォークソング

Kagawaryo  70年代のフォークソングの薫陶を直に受けた親父世代として、語りつくせないフォークシンガーと言えば何はさておき、加川良なのだ。

 中津川フォークジャンボリーで彗星のごとく現れた新人は、数年のうちにに伝説を築くことになる。
 ギター一本で語るように唄う、ボブ・ディランから始まる正統派フォークの流れを今も貫く頑なな、半ば時代錯誤の姿勢に嗚咽なくしては語れないオヤジであった。

 加川良(かがわ りょう 1947年11月21日生まれ )滋賀県彦根市出身。本名・小斉喜弘。久しぶりに検索をかけると、あるはあるは驚きの乱舞。いきなし…
加川良・オフィシャル・ホームページ

http://www5f.biglobe.ne.jp/~twins/contents.html
 
 還暦を越えてもかの歌声は健在のようで、どこかしこの文化会館で精力的にミニコンサートを重ねているようです。
 あの時代の反戦や山谷暮らしの叫びが、今の時代に共感されるどうかは去年の「蟹工船」の例もあるが多分に疑わしいが、ひとが切なさに口ずさむメロディは何時の時代も変わらぬ郷愁を求めているのだろう。

 代表作「教訓」はまさに、全共闘時代に背を向けたノンポリの、それでも言葉足りない軟弱世代に語りかけた名作であるが、このたびのお薦めは「下宿屋」であります。
 終世寄り添った師であり同士であった高田渡の京都の下宿生活を、訥々と吟遊したこの作品には、詩人としての繊細さと哀愁の歌声が満たされてある。
 
    一杯呑み屋を 出てゆくあんたに
    むなしい気持ちが わかるなら
    汚れた手のひら 返してみたって
    仕方ないことさ
    あせって走ることはないよ
    待ちつかれて みることさ
    ため息ついても 聞こえはしないよ
    それが 唄なんだ

 晩年の老師:高田渡の様子はNHK特集で、なぎら健壱や坂崎幸之助が対談しているので参考にしてください。彼が亡くなって久しいし、フォーク世代も一区切りしたような一抹の寂しさを味わったものだが、ここに来て数々のプレーヤー達のCD再販ニュースを聞くと「20世紀少年」アメリカ上陸並みにテンションが上がるというものだ。

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