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モンスター

モンスター:浦沢直樹
ビッグコミックス 全18巻

まずい。言うに事欠いて、ついに漫画本の紹介だ。でも、避けては通れない。何しろ「大好物」だから。

浦沢直樹と言えば、柔道の「柔ちゃん」の原典になった「YAWARA!」が有名な人気漫画家です。その他に「HAPPY!」とか「パイナップルARMY」もあるけど、少年漫画から吹っ切れたのはやっぱこれ!かな。
とにかく絵がうまいひとなので、ストーリーが嵌ればこんなに面白いものが出来るんだと言う見本です。
もうひとつドクターもので「MASTERキートン」もあって混同してしまうかも、これもほのぼの系で良いけど……。

サスペンスの極致といえる北欧を舞台にしたこの異色の長編は、主人公の「Dr.テンマ」が.巻き込まれて行く不可思議な歴史の検証? 犯罪心理の深層? いや何にも勝る「ヒューマンストーリー」です。
主役を食っちゃう配役が良い。謎の美形の双子の少女と少年、テンマを追うしつこい刑事、フィアンセだった小憎らしい医院の娘。どれも個性的です。その後も現れる重要人物も、最後にはうわーと思わせる人間性を見せて、泣かせます。あまり詳しく話すとサスペンスの美味しい処を無為にしちゃうので……。
それにしても、Dr.テンマは格好良すぎるか?
一般の漫画本によくあるストーリーの破綻が無いのが、唸らせます。計算された伏線と幕間に挿入される「心温まるショートストーリー」もあり、複雑に人間関係が絡んで最後まで、どこへ行っちゃうんだろう?という不安感と期待感で満たされます。
読後は、間違いなく「放心状態」。いろんな意味でですが……。

この後、並行して書いていた「20世紀少年」も今、第二部に突入しましたが、これも最高にイケテル。昭和30年代の記憶が妙に伏線になってるので、僕の世代には「大阪万博」とかが懐かしく思い出されます。これも、サスペンスもの。一体どこに連れていってくれるんだろうか?
もしかして、これってベストセラーを超える売れ行きだったっけ? 古本屋ではいくらくらいで買えるのだろうか。

最近の日本のコミックスは、世界で人気らしい。輸出産業の一役を担ってる?
歴史的事実から考察しても、独自の発展をした独自の文化と言って良いと思う。
ギャグやバイオレンスものも確かに、本国アメリカを凌いじゃってるし、特に小説とも言えるこれらストーリーものでは映画を超えた表現力を持ったとも言える。
それは確かに「お金になる」ことの経済効果だけでなく、新しい表現方法の高まりだと考えてみたい。
それぞれの作家(漫画家)の個性が如実に表現される世界で、その才能を発揮するのに手軽でやり甲斐のある商圏になったのかも知れない。

お薦め度:三度の飯より?星四つ。

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