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小説作法

スティーブン・キング:小説作法
アーティストハウス、訳:池 央耿

何はともあれ、S・キングは凄い。マスコミに祭り上げられたベストセラー作家ではないところが凄い。今までの印税だけで一生、贅沢に暮らして行けるのに、扇情的に文章を書きまくるのも凄い。多作の割に当たりはずれのすくないのが凄い。
この「小説作法」は、キング自身の自叙伝に始まり、文章を書くことの覚悟?を力強く語り、最後は劇的な事件の顛末を告白、そして現在進行形のキングの思いの丈をしみじみと独白するストーリー形式の作家物語である。
キングの生き様を、まざまざと見せられて言葉を失うこと請け合いである。

「スタンド・バイミー」で、この人は純文学者?と勘ぐり、
「クジョー」には、小便も垂れ流しの恐怖を味わい、
「グリーン・マイル」や「ショーシャンク……」では、図らずも泣けてしまった。
「ザ・スタンド」の魔導師シリーズのライフワークにも恐れ入り、
この人の懐の広さに、胸が一杯になるのは僕だけでは無い筈。

結びの一言がまた泣かせる、味わうべし。
>人は誰でも文章を書くことができるし、また、書くべきである。一歩踏み出す勇気があれば、きっと書く。文章には不思議な力がある。あらゆる分野の芸術と同様、文章は命の水である。命の水に値段はない。飲み放題である。

お薦め度:星四つ+座右の書

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